今でこそ、やっと一般的な言葉として浸透してきた”人工知能AI”ですが実は長い歴史があります。
コンピュータは人の指示を受けて動作決定をしますが、AIは人の指示なしに自ら意思決定を行うプログラミング技術です。
フィンテックをはじめ、IT業界のここ数年の最大のトレンドといっても良いでしょう。
今回はこの人工知能AIの歴史について紐解いていきたいと思います。
目次
人工知能AIの起源は古代神話!?
いきなり話が飛躍しているような気がしますがしっかりWikipediaにも書いてあります笑
”人工知能の歴史は、古代の神話、物語、噂などから始まる。名匠が人工物に知性または意識を与えたという話である。パメラ・マコーダックはAIの起源について「神を人の手で作り上げたいという古代人の希望」だと記している[1]。” 出典「人工知能の歴史」(2018年9月6日 (木) 13:00『ウィキペディア日本語版』
ギリシャ神話に機械人間、人工生命体というのが出てきます。
確かにこの二つのワードはどう考えても現代のAIと結びつけたくなりますね。
そして19世紀に入ってフィクション界において人工知能や思考機械といったテーマが流行したのもあり、AIやロボットはサイエンスフィクション(SF)の中でも重要な要素の一つとなっていったそうです。
その後のコンピュータの発明もそうした根底にある人々の願いから出てきたものなのかもしれませんね。
1950年代~人工知能AIの研究が本格的に
少し話が大きくなってしまいましたが人工知能AIの歴史のスタートといえばやはりここでしょう。
1950年代に入り、ついに人工知能研究が学問分野の一つとして確立されました。
第一次AIブームの到来です。
思考機械の初期段階としてはゲームに勝たせることや定理を証明させる研究が進みました。
最近はプロ棋士にAIが勝利し話題になったGoogle提供の”Alpha GO”などがありますが、その研究はすでに約70年前には始まっていたというのです。
そしてそれに加えてAI自身に自然言語での会話をさせることが研究されてきました。
こちらも現代でも研究が続いていますよね。
ロボットと会話できるようになるというのはAI分野にとって欠かせない夢であることは言うまでもありません。
AI冬の時代を経て1980年代、再び活発化
AI分野の研究において”AI冬の時代”と呼ばれる時代があります。
AI分野の資金難の時期です。
AI研究においてイギリス政府などが中心となり積極的に資金供給をしていたのですが、長い間成果が見られなかったため、そのほとんどの供給をストップしてしまったわけです。
その間でも研究者の中では進歩していたものもあったんですけれど、目に見えて証明できる段階でもないため”成果なし”とされてしまったんですね。
さらに他の分野学会からの批判が強まり、ますます研究者たちの肩身が狭くなっていきました。
その冬を乗り越えてようやく春を連れてきたのが『エキスパートシステム』(ある分野の知識について質問に答えたり、問題を解いたりするシステム)というプログラムの開発です。
その頃に日本政府がこのAI分野に多額の資金提供をします。再び研究をする環境が整ってきたわけですね。
この時期はAIにおける知識革命とも言われていて第二次AIブームの全盛期です。
その後また冬の時代がやってきたりしますが、研究は進みます。。。
ついにやってきた!ディープラーニング時代
そんな紆余曲折を経て歩んできたこの人工知能AIの研究ですがついに現在AIブームとなっている火付け役の登場です。
その名も『ディープラーニング』。
2000年代から現在まで続いてる第三次AIブームの始まりです。
これまでのAIにおけるプログラミング技術は人工知能と言えどもほとんど人間がプログラムしたものを反射的にAIが選び取るようなもので、基になるデータそのものは全て手作業によって生み出されていました。
これではコンピューターゲームとほとんど変わりませんよね。
しかし、このディープラーニングは人工知能自身が自ら考え、そしてさらに思考、判断を繰り返しながら学んでいくAI技術のことを言います。
つまり人間と同じように考え、学び、成長するのです。
そして機械であるわけですから人間よりも膨大なデータを取り扱えるので人間の知識の枠を超えた考え方、判断ができるんですね。
今までにあったAI技術に革命的といえる研究の成果がこのディープラーニングなのです。
研究開発と同時にもうすでに様々な分野でこの技術が採用されています。
しかもそのスピードはやはり”人工知能AIの学習能力”とだけあって凄まじい発展の仕方です。
このビッグデータを扱うディープラーニングはクラウドファンディングやロボアドバイザーでは欠かせないプログラミング技術になっています。
まとめ
このように人工知能AIの歴史は長く、古くはギリシャ神話から始まっていたというのは本当に驚きです。
実際に現在のAIのコンピュータプログラムとしての研究が活発になったのは1950年代ですがそれでももう70年近く経っているんですよね。
そして今まさに第3次AIブームの真っただ中。
ここに来るまで幾度もAI冬の時代と呼ばれていた期間を経てやっと芽が出始めたというわけなんですね。
映画『ターミネーター』のような学習型の人工ロボットが出てくるのもそう遠くはない未来なのかもしれません。
このAIの技術は当サイトのテーマである”フィンテック”には欠かせません。
AIなくして金融技術のこれ以上の発展はないと言ってよいでしょう。これからもその動向を注視していき、最新情報を発信していきたいと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございます。