経済産業省の調査では日本のキャッシュレス決済比率は19.8%。さまざまな決済手段が登場してもなお、日本人の現金主義は根強いです。ただし、これからは現金を持たない方が便利な世の中になろうとしています。
カフェ&バーのPRONTOでは2018年より国内一部店舗で現金禁止を導入。クレジットカードや電子マネー決済のみ支払いを受け付けています。そしてそういった店舗は今後さらに増えるでしょう。
2024年に新紙幣が登場しますが、それも政府がキャッシュレス化を進めるためだとも言われていますね。
そこで財布を持たない生活を完全キャッシュレスに移行する前に実際に練習しておきましょう。
というわけで、財布を持たない生活入門書を私なりの方法で書いてみました。もし何か参考になれれば幸いです。
目次
財布を持たない生活入門
財布の中に入っているものって現金以外にもクレカだったりポイントカードだったり色々入ってますよね。ざっとひとまとめにしてみましょう!
財布の中身を2つに分けて考える
私たちのお財布の中には現金やクレジットカードだけでなく、生活に必要なものが多く入っています。例えば運転免許証などの身分証明書はすぐ取り出せるようにしておきたいですよね。
人によっては家の鍵や自転車の鍵なども財布に入れて管理している人もいます。
しかし、それらを財布の中に入れているということは支払い時に毎回、カバンから会計と必要のないものまで取り出すことになります。
さらに、使いたかったポイントカードがなかなか出てこなかったりして時間が掛かってしまうこともしばしば。
せっかく、世の中のキャッシュレス決済が進んでいるのですからサクサク会計していきたいですよね。
そこで財布の中身を会計に必要なものと必要のないものを分けてみましょう。
・現金(お札、小銭)
・キャッシュカード
・クレジットカード
・ポイントカード
・クーポン券
・運転免許証
・健康保険証
・診察券
・レシート
・鍵
支払いに必要のないものはジップロック
財布の中身の会計に必要のないものはジップロックなどの透明のチャック付きの入れ物に入れてカバンに収納させましょう。
透明の入れ物に入れておけば、もし必要になった時に見やすいのでサッと取り出す事が出来ます。健康保険証や診察券は病院に行くときだけそこから取り出すようにすればいいだけですね。さらにこのジップロックの中にいざという時の現金5千円札を1枚いれて置きましょう。
これだけでも財布の中身はかなりスッキリするはずです。ここからさらに断捨離していきたいと思います。
● キャッシュカード
● クレジットカード
この二つは思い切って1枚ずつにしましょう。残りは先ほどのジップロックに入れておくか、家で保管です。
キャッシュカードはお金をおろすときだけ持ち出せばいいですし、クレジットカードは1枚に統一した方がポイントも貯まりやすいです。
その際、VISAかMasterCardにしましょう。JCBやその他のクレジット会社ですと使えないところもありますが、この2社ならカード支払い可のところならほぼ使えます。
・キャッシュカードとクレジットカードは1枚ずつ!(VISA or MasterCard)
1か月使っていないポイントカードは捨てよう
続いてポイントカードを見直してみましょう。
財布の中のポイントカードは結構多いと思います。どの企業もポイントカードを発行していて無料で作れるものばかりなのでついつい増えてしまいがち。しかし還元率はとても低いです。なのでここにメスを入れていきます。
最近のポイントカードはスマホのアプリと連動しているものも多く、スマホで一元管理できます。
ヨドバシカメラなどの家電量販店は数年前からモバイルポイントカードを発行していて、会計時にアプリを開くだけです。
なのでモバイル版のあるポイントカードは捨てるか、不安なら家の引き出しにでも入れておいて保管しておきます。それ以外のポイントカードは1か月使っていないものは捨ててしまいましょう。
ポイントカードは使用頻度が高くないと持っている意味があまりありません。1%ポイント還元だとしても100円分貯めるにも1万円支払う必要がありますね。
1か月使用していないポイントカードが今後お得に貯まっていくとは考えられません。財布から出すだけ手間なだけです。なので処分対象です。
ポイント
・1か月使っていないポイントカードは思い切って捨てよう!
支払いはクレジットカードかスマホ決済に統一
ほんの10年前くらいまではクレジットカードが使えるところも今ほど多くありませんでしたが、楽天カードやヤフーカードなどの比較的審査基準の甘いカード会社が参入してきたおかげでカード利用者は爆発的に増えました。ECサイトと連動してポイントがたまりやすくなるという触れ込みで加入した方も多いのではないでしょうか。それに伴って、カード決済を導入する小売店も増加し、現金を持たなくてもある程度の支払いはカード利用で可能になっています。さらにはペイペイやLINEペイなどのスマホ決済(QRコード決済)が登場し、よりキャッシュレス化が期待されます。
そこで現金からキャッシュレス決済へ移行していきましょう。しかし、財布を持たない生活になるまでここが一番の関門です。やはり、現金というのは信用と安心の象徴ですのですぐに生活から切り離すのは難しいと思います。
ただ今回紹介するのは入門編。キャッシュレス決済初心者の方は現金は今まで通り持っていて、少しずつ生活をキャッシュレス決済に移行していくのが一番良いと思います。そうしてしばらくすると案外現金がいらなくていい事に気づくでしょう。そうなれば次のステップに進めばいいのです。
そしてスマホ決済にはペイペイがお勧めです。QRコード決済ならNFC機能のないスマホでも使えますし、ペイペイならサービスが始まって1年も経っていないにも関わらず加盟店がとても多いのが特徴です。ペイペイが使えるところはペイペイで。それ以外はクレジットカードでと決めてしまいましょう。
ポイント
・最初は現金を持っていて構わない!
レシートはPFMでもういらない
決済をすべてクレジットカードかスマホ決済にしたらもう、レシートは要りません。家計簿付けている方でもPFM(個人財務管理)サービスに移行すれば良い話です。
私がお勧めするサービスは『Moneyforward Me』です。無料版でも10口座まで銀行口座やカードを登録出来てアプリ上で資産を一元管理出来ます。家計簿の機能もついているのでカードを使えば自動でカテゴリー分けされて、いくら使ったかなどの合計も一目で分かるようになります。
キャッシュレス決済に完全移行してしまえば、家計簿のつけ忘れの心配もなく精度の高い資産管理がしやすくなるというメリットがあります。
そうすれば財布の中にレシートがごちゃごちゃ溢れることもなくなりますし、会計の段階で受け取らないか潔く処分することができます。
ポイント
・レシートは潔く捨てる!
筆者の財布の中身を紹介!
ここで私が実践しているキャッシュレス決済に向けた財布を紹介します!必要のないものを極限まで減らした結果こうなりました(^^)
入っているのはクレジットカード、通勤用のSuica(一万円ほどのチャージ残高)、家の鍵のみ。(時計はウェアブル端末ではなく比較用)
Suicaに1万円くらいチャージしておけば、交通費が思ったより掛かった時に困らないのと自動販売機の飲み物が気軽に買えます。キャッシュカードはジップロックに入れてカバンに保管しているのでお金をおろす時だけそこから取り出しています。といってもほとんどクレジットカードで勝手に引き落とせるようにしているのでおろすこともあまりありません。
まとめ
- 財布の中身を支払いに必要なものと必要ないものに分ける
- 支払いに必要のないものをジップロックに入れてカバンに保管
- ポイントカードはアプリで管理・1か月使っていないものは捨てる
- 支払いは全てクレカかスマホ決済(おすすめはペイペイ)
- 最初は現金は持っていて構わない
- 家計簿はマネーフォワードでレシート処分