Apple社とGoogle社は4月10日、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の感染拡大を防止し、人々を保護するための共同の取り組みを発表しました。
Bluetooth機能を活用し濃厚接触者の可能性を検出・追跡します。
目次
新型コロナウイルス感染防止にテクノロジーを
現在、医療機関や保健機関だけでなくソフトウェア開発者も新型コロナウイルス感染防止対策に貢献しています。
彼らはウイルス感染者との濃厚接触を検出・追跡し、新たな感染を防止をするためのシステム開発を行っています。
この度の提携により今後、Android及びiOS端末間で相互運用を実現するAPIをリリースし公式アプリをそれぞれのストアで誰もがダウンロードできるようになります。
このAPIではユーザーとプライバシーとセキュリティの保護を前提としたBluetooth機能を活用。そしてプログラムやOSシステムからなる包括的なソリューションを確立し、新型コロナウイルス感染者との濃厚接触の可能性を検出します。
簡潔に説明するとスマホの機能を最大限に活用した新型コロナウイルス感染者との濃厚接触者検出・追跡システムです。
アプリの仕組み
新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の濃厚接触者を検出するには感染者を把握しなければなりません。
感染者を検出する方法は申告制です。感染者である場合ユーザー自身が新型コロナウイルス感染症の陽性反応の診断が出ていることをアプリへ入力します。
その情報をもとに過去数日に接触したユーザーに濃厚接触した可能性があることを通知します。
プライバシーの保護が課題に
新型コロナウイルス感染者および濃厚接触者を検出することで生じるプライバシー、セキュリティーの問題が課題となるのは避けられないでしょう。
アップル社は「プライバシー、透明性、そして同意が何よりも重要」としています。
高い透明性を保ちながら感染者および濃厚接触者の動向をデータ上に反映させるにはセキュリティーレベルを最大限に上げる必要があります。
この共同の取り組みは政府と保健機関による感染拡大を防ぐ活動を支援すべく、アップル社とGoogle社が協力しています。つまり得られたデータは様々な機関で共有されます。
