ビットコインが復活！SEC「BitcoinETFはようやく承認される」

2019年5月12日 2023年3月18日

仮想通貨ビットコインが再び急上昇しています。2019年5月12日午前、１BTC=80万円の大台を突破し一時90万円に迫る勢いです。それに伴い、アルトコイン（ビットコイン以外の仮想通貨）もつられる形になり仮想通貨業界は活況復活！一体何が起きたのでしょうか？

管理人ヒロキ

朝チャート見たらびっくりしたけど一体何が起きたんだー！

MR.フィンテックくん

米国証券取引委員会が「そろそろビットコインETFが承認される」って発言を受けての急上昇みたいだよ！

ビットコイン価格が5月12日、急上昇しました。まずはチャートをご覧ください。

ビットコインはここ数週間でじわじわと静かに上昇をしてきていましたが、ついに日本円で１ＢＴＣ＝80万円を突破。それに伴い、アルトコインもつられる形で急上昇。ＢＴＣの価格は前日比約10％↑となり、「ビットコインが復活している」とSNSなどでも盛り上がりを見せています。

2017年末には１ＢＴＣ＝200万円を越えていましたがコインチェックのサイバー犯罪をはじめとしたセキュリティ問題が投資者心理にマイナスに働き2019年2月には30万円台まで低迷。

今月5月、そこからたった3か月で倍以上にまで上昇したわけですから、短期間での値上がり幅たるやもの凄いですね。では一体なぜ今回ビットコインは急上昇したのでしょうか？

それは米国証券取引委員会（ＳＥＣ）のコミッショナーによる発言を受けての上昇だと言われています。

米国証券取引委員会とは一般的にはSEC（Securities and Exchange Commission）と呼ばれ、米国証券取引所への上場申請の審査を行っているアメリカ連邦政府機関です。

ですのでビットコインETFの上場審査をしているのもこの機関であり、そのSECのコミッショナーが

「ビットコインETFはようやく承認される」

と発言したのです。

2018年8月の申請から承認待ちをしていたビットコインがようやくETFとして上場される期待が高まったという事で価格は急上昇しました。

ビットコインETFとは、ビットコインの上場投資信託（＝ETF）を指します。

上場投資信託とは簡単説明すると証券取引所で株や他のETFと同じように売買できる投資信託商品です。

日本の取引所では日経平均株価やTOPIXの指数に連動する事を目的としたETFが有名です。日経平均株価が上昇すれば指数は連動してあがり、下落すれば下がるといった仕組みになっています。

今回申請されたビットコインETFもビットコインの価格帯と連動するようになっていて実際にビットコインを購入するのと変わらないように取引をする事が出来ます。

ここでビットコインETFのメリットをざっくり紹介します。

ETFとして上場申請されると、多くの個人投資家や機関投資家からの資金が入ってきます。

特に機関投資家からの資金流入は大きく見込まれ仮想通貨取引所や交換所では安全性が確保出来ずに投資者保護の観点から投資対象となっていなくても証券取引所に上場する事で新たな投資対象となる可能性が大いにあります。

仮想通貨のセキュリティの落とし穴は【仮想通貨取引所】の脆弱性です。預けていた仮想通貨がサイバー犯罪によって盗まれる事件が多発しています。

一方長い歴史と実績のある証券取引所の安全性は確保されています。そしてETFとして上場するためには厳しい審査とセキュリティの安全性が認められなければ申請は通りません。

申請が通ればビットコインETFはアメリカ連邦政府お墨付きとなり、より安全に取引ができると信用が高まるでしょう。

税金の負担が減る可能性もあります。ビットコインの売買益の税金区分は雑所得です。

現状では利益が多ければ多いほど税金が高く課税されますがETFとしての売買益では課税率が１律になるなど、他の株式と同じように課税され税負担が少なくて済みます。また日本に上場した場合、NISAなどの非課税サービスが利用できる事もあるかもしれません。

仮想通貨取引所でも信用取引が行えるところも一部ありますが、そう多くはありません。

しかし、ETFとなると自身の信用取引口座が証券会社にあればレバレッジをかけ調節することも、ショートすることもできるようになります。より幅の広い仮想通貨投資の在り方が確立されていくでしょう。

今回の上昇はSEC米国証券取引委員会コミッショナーの発言によるものでした。１BTC＝80万円を突破してその後どうなるかは全く読めないビットコインですが、ポジティブな見方が広まっている事でさらに上昇に勢いがつく可能性もあります。

何よりビットコインETF上場という好材料が暫く下支えとなると思います。

今後どうなっていくかより注目が集まるでしょう。

この記事を書いた人

運送会社勤務。フィンテック、人工知能AI、ロボティクスの未来に関心を持ち、関連分野に投資。将来はフリーランスとしてフィンテック事業に携わりたいという夢を持つアラサー。