スタンダードコグニションは2019年夏に同社のシステムをドラッグストアチェーン薬王堂の仙台泉館店に導入することを発表しました。
※2020年3月16日追記 2019年7月 スタンダードコグニション、PATACと共同でAI無人レジ実証実験が行われましたが現在のところ実稼働時期は未定となっており導入まで至っておりませんでした。今後の動向が公開され次第、最新情報をUPしてまいります。
目次
Standard Cognition とは
スタンダード・コグニションとはAI(人工知能)を基盤としたレジ無人化システムの開発を手掛ける米のベンチャー企業です。
小売店に搭載されたカメラやセンサーを用いて商品を持ち出すことで清算をする決済方法を採用しており、消費者が立ち止まらずにスムーズに買い物できることを目指しています。
Amazon GO とよく似ている
小売店で商品を持って店外に持ち出す事で決済が完了するサービスは既にAmazonが米シアトルで提供しています。
過去記事(商品を持って外に出るだけ『Amazon Go』)
2016年試験的サービス提供開始し、2018年には一般オープン。同年の夏に第2店舗目がオープンしています。
アプリを使って入店できる点やカメラやセンサーを用いてAIの監視システムにより決済をする等、スタンダードコグニションとシステム的には殆ど変わりありません。
このような決済システムを導入すると最終的には同じような形になるのかもしれませんね。
スタンダード・コグニションの強み
ではどこにスタンダード・コグニションの強みがあるのでしょうか。
それはこの企業がシステム開発し、導入することが目的のベンチャーだという事です。
スタンダード・コグニションの商品が並ぶわけではなく、他企業の小売店にシステムを導入します。
AmazonGOはまだ2店舗目がオープンしたばかり。扱う商品にも限りがあります。しかし、システムの提供となると小売店全体の事業への展開が期待できます。
レジ無人化は人件費削減の最大のポイントとなり、これからの時代にはテクノロジーの進歩によって避けられない流れでしょう。
スタンダードコグニションの今後の事業展開にも注目が集まっています。
2019年夏日本進出
スタンダードコグニションは2019年夏に同社のシステムをドラッグストアチェーン薬王堂の仙台泉館店に導入することを発表しました。
薬王堂は東京証券取引所一部上場企業で、東北を中心にサービスを展開しています。
通常のドラッグストアが提供する商品のみならず、食品や日用品がとても豊富で地元密着型の小売店企業です。
スタンダードコグニションのCOOマイケル・サスワルは『日本はレジ無人化システムにおいて成長し続ける巨大な市場である』とみています。
おわりに
このサービスが日本で始まれば本格的な日本でのレジ無人化店舗の第一号店になります。
スタンダードコグニションは小売店ではなく、システム開発、提供を行うベンチャー企業だということは今後の事業展開が幅広く期待されますね。
そしてこの試みがドラッグストアで始まるというのも注目すべきポイントでしょう。
薬品を扱うため、薬剤師や登録販売員が常駐していますが現状ではレジ係も兼任していて薬品について相談するときもなかなか時間が割けませんよね。
そこにレジがなくなれば、詳しい説明が聞けると思いますしドラッグストアがより身近な存在になることでしょう。
スタンダードコグニションの今後の事業展開にも期待したいですね。
ここまでご覧いただき有難うございます(^^)/