6月6日、株式会社LINEが提供するQRコード決済サービスLINE Pay がVisaとの提携を発表。今後全世界約5,400万のVisa加盟店でもLINE Payを使って決済できるようになる。
LINEの公式プレスリリースでは”次世代のフィンテックソリューション「デジタル決済対応カード」の提供で提携”とあるがデジタル決済対応カードとは一体何か?
目次
「デジタル決済対応カード」は仮称
デジタル決済対応カードとはLINE PayとVisaが提供するサービスのひとつだが、仮称であり正式な呼び名はまだない。
このデジタル決済対応カードは以前発表された日本と台湾におけるブランド提携カード「LINE Pay Visa クレジットカード(仮称)※2019年導入予定」の取り組みと協力範囲を拡大したものとしている。
「LINE Pay Visa クレジットカード(仮称)」は2019年1月29日に発表されていたもので、そのサービス内容は
このクレジットカードには、「Visa」のタッチ決済機能が搭載され、ユーザーは、日本のみならず世界中の「Visa」加盟店で安心・安全かつスピーディにご利用いただけるようになります。初年度は、3%の「LINEポイント」還元を予定しています。また、このクレジットカードを「LINE Pay」と連携すると、事前に残高のチャージをせずに「LINE Pay」加盟店でスマートフォン決済もご利用いただけるようになります。
LINE公式HP https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2019/2586より引用
とされている。
LINE Pay カードにもVisaが可能性も
LINE Pay カードとはLINEが発行しているチャージ式プリペイドカード。現在はJCBブランドのみを取り扱っている。
LINEアプリからカードの管理をすることができ、銀行口座やクレジットカードと紐づけてチャージさせることも可能。Google Pay経由でのスマホ決済にも対応している。
このLINE Pay カードは現在、国内外のJCB加盟店約3,300万店舗での支払いが可能。このチャージ式プリペイドカードで支払うことにより、LINEポイントを貯める事ができる。
Visaとの提携により今後LINE Pay カードにもVisaブランドのプリペイドカードが発行される可能性があるのではないかと考えられる。
サービス拡大へ大きく前進
LINE Pay とVisaが提携したことにより、LINE Payでの支払い範囲が大きく拡大する事は間違いない。
Visa加盟店は世界中にあるのでサービスの規模が国内に留まることなく、海外への観光者やさらには海外に住む現地の人々もLINE Payが扱う事ができるところまで一気にいくだろう。
このようなデジタル決済の普及は加盟店の数に大きく左右されるが、世界的なカードブランドに参入出来れば新たに環境を開拓することなくサービスを拡充できる近道となる。
他企業も当然追随してくるはずで、スマホ決済戦争はますます激化していく。
※アイキャッチ画像はLINE公式HP:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2019/2733より引用