米のベンチャー企業トレードデスク(The Trade Desk)が2019年、設立からついに10周年を迎えました!
今回はこの企業について紹介すると共にAI(人工知能)を活用した広告システムについて解説していきます。
目次
トレードデスクって何をしている会社?
トレードデスク(The Trade Desk)は広告会社に対し”広告主の費用対効果の最適化なプラットフォーム(デマンドサイドプラットフォーム=DSP)”を提供する企業として2009年に米国で設立されました。
普段何気なく目にするインターネットの広告ですが、「広告主は広告料をいくら支払えばいいのか」、「どんなページに、どのくらい掲載すれば広告効果が得られるのか」「数多くある企業から広告掲載の申し出があった場合の広告優先度はどうするべきか」、「企業からの広告入札はどのようにするべきか」等、広告会社は実に様々な事を考えています。
このトレードデスクが提供しているDSPとは広告枠の買付や掲載、より効果的な広告掲載の分析まで自動で行ってくれるシステムです。
リーマンショック以降、広告業界に多くのエンジニアが流れ込んできたために生まれたシステムだと言われています。
それまでの広告掲載の在り方から大きくギアチェンジし画期的な新しい技術となりました。
このDSPをはじめとするシステム開発、提供が主な業務となっています。
AIの広告出稿システムとは?
広告会社にDSP(Demand-Side Platform)を提供しているトレードデスクは2016年にNY市場のNASDAQに上場しました。
さらにこのシステムはAI(人工知能)により進化していくことになります。
2018年、トレードデスクはAIを活用した広告出稿システム”NEXT WAVE(ネクストウェーブ)”の提供を開始。
ネクストウェーブはAIが広告予測から実際に広告配信まで自動で行います。
インターネット上からこれまでよりも多くの情報を集める事が出来、分析の機能も向上しました。
広告媒体の費用対効果を瞬時に分析し、ネット上での検索データ(更新データも含む)を毎秒900万件以上集めるという驚異的なスピードです。
ネット社会と言われる現代、スマホの登場でインターネットのページ数もこの数年で跳ね上がりました。
その中でより効果の高い広告掲載を目指すシステムはAIの持つ潜在能力を発揮するには非常に最適なプラットフォームと言えるでしょう。
今後トレードデスクはどうなっていく?
トレードデスクは企業的にも大きく成長を続けていて現在23か国に事業展開しています。
日本にも法人(The Trade Desk Japan)を2014年に設立。
そしてトレードデスクの企業としての最終目的は『インターネット広告に留まらず、ありとあらゆるメディア媒体(テレビやラジオ等)への広告出稿システムの導入を視野に入れ広告会社のニーズに照らしあわせてより最適な広告環境を提供し続けること』としています。
インターネットという最大の広告媒体での多大な実績があり、その技術を用いて様々なメディアに参入するとなると、さらなる成長が期待できるでしょう。
おわりに
トレードデスクは広告会社への技術提供に特化した企業です。
昨今注目を浴びているAIのシステムをいち早く導入するなど常に最新鋭のテクノロジーを駆使しています。
インターネット上から膨大なデータを集め、分析していくにはAIが欠かせません。
今後どのように成長していくのかも楽しみな企業ですね。
最新情報がありましたらいち早くこのサイトでもご紹介したいと思います。
ここまでご覧いただき有難うございます(^^)/