世界中で新型コロナウイルス感染症(covid-19)の感染者数は日々更新され、とどまる気配がない状況です。
この数カ月…人々の行動は大きく変わりました。
お店はどこも臨時休業もしくは営業時間短縮。さらに自宅でのリモートワークが推奨され、オフィス街から人が消えています。
そんな中キャッシュレス決済需要が増加しています。
理由は大きく2つあります。ECサイト利用が増えたことと、小売店での現金受け渡しを避けるためです。
詳しくみていきましょう
目次
店舗が臨時休業…ネットショッピングへ
ショッピングは実店舗に行くよりもECサイト(ネットショップ)への利用に切り替えている人が増えています。
これはさまざまな条件が重なった結果だと考えます。
- 店舗は臨時休業中
- 人込みやレジでの対面を避ける
- 在宅なのでいつでも荷物を受け取れる
緊急事態宣言が発令されてから対象地域で次々と実店舗が臨時休業しています。
時短営業にとどまるスーパーやドラッグストア、コンビニなどの食品・日用品小売店でもなるべくなら、他の客や店員との接触を避けたいと思っている方が多いですよね。
加えて、自粛期間中の在宅勤務で荷物をいつでも受け取れることからAmazonなどのネットショッピング需要・それに伴う宅配需要が非常に増加しています。
今までECサイトを通してショッピングをしていた方も、より積極的に利用していることでしょう。
現在ECサイトに加盟している店舗側で、海外からの商品の入荷や出荷作業が間に合わず平常時よりも遅れが生じているところも多々出てきております。
加えて宅配業も荷物が増え続け、配達員の負担がニュースで取りざたされているなど需要の高まりがうかがえます。
「巣ごもり消費」拡大で配送需要が急増…「運転手は体力的にギリギリ」(読売新聞オンライン 4/23 11:14)
ECサイトを利用することで電子マネーやクレジットカード利用率も大きく増加します。銀行振込という手段もありますが、ECサイトと簡単にクレジットカードを紐づけできるようになった現在はキャッシュレスが主流になっています。
スーパーやコンビニのキャッシュレス決済増
スーパーやコンビニ、日用品販売店でのキャッシュレス決済も増加傾向にあります。
新型コロナウイルス感染症で最も注意すべき点は他人との接触を避けることです。
小売店は新型コロナ対策としてアルコール消毒などの店内除菌に加えて様々な工夫をしています。
レジに並ぶとき、客と客の一定間隔維持
ビニール製のついたてを客と店員の間に設ける
店員のマスク・手袋装着を義務化
現金からコロナ菌が移って感染するリスクは低いとされていますが、それでもお札や小銭を受け渡す事の懸念はあるようです。
「店員が素手で釣銭を渡してきた。」といったクレームからトラブルに発展した事例も報告されています。(さすがに神経質になりすぎている感は否めませんが。)
現金の受け渡しを回避するのであれば、キャッシュレス決済を使うのが望ましいです。
とくに非接触決済であるIDやQRコード決済であれば店員との受け渡しもありません。
そして現在キャッシュレス還元キャンペーン期間中ですので対象店舗では2~5%、合計金額から割引やポイント付与されます。
今まで『○○ペイ』などのQRコード決済に身を乗り出せなかった人々も今回の騒動をきっかけとして利用し始める人も多くいるでしょう。
新型コロナがキャッシュレスを後押し
2014年ごろから経済産業省を中心として『現金主義社会』から『キャッシュレス推進』へと大きく舵を取ってきた日本ですが、くしくも新型コロナ感染症が後押しをするような形でキャッシュレス決済に再び注目が集まりました。
一度キャッシュレス決済の恩恵を受けると便利さゆえに現金離れは一気に進みます。
店側もそのニーズに答えるため、決済システムを導入せざるを得ないでしょう。
今まで現金にこだわっていた実店舗もキャッシュレス決済に対応する必要が出ています。
現在はスクエア社のシステムをはじめとして店舗側のシステム導入は大幅にコストダウンしています。
新型コロナウイルス感染症は今後どうなっていくのか全く予測できませんが、キャッシュレス決済やフィンテックの利用は増え続けていくことでしょう。