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ドローン宅配は今後どうなる?
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ドローンで宅配便が自宅に届く…。もしそんな事が実現すれば、人手不足に悩む業界全体が激震するほどのパラダイムシフトとなるに違いない。その展望と現在のドローン技術について見ていこう。

増え続けるECサイト利用者

ドローンが宅配便を自宅まで送り届けてくれるドローン配達は果たして実現するのだろうか?スマホ利用者と共にECサイトを利用する人々も増え、今やネット通販は当たり前となった。そういう流れの中で一番負担を強いられるのが運送会社だ。どこの企業でも人手不足が叫ばれる中でこの業界ほど人を欲しているところはないだろうと思う。

野村総合研究所が行っている「生活者1万人アンケート調査(2018)」によると過去1年間にECサイト(インターネットショッピング)を利用して商品を購入した人の割合は58%。中でも20代~30代の割合がもっと多く、約80%に上る。同調査ではスマホの個人保有率も調べていて2012年に全体の23 %だったのが2018年には71%まで上昇とスマホの普及は止まらない。インターネットショッピングを利用する人の割合の推移ではやはり年々増加傾向にあり、スマホとの関連性も高いだろう。

野村総合研究所「生活者1万人アンケート調査(8回目)」より引用(https://www.nri.com/-/media/Corporate/jp/Files/PDF/news/newsrelease/cc/2018/181106_1.pdf)

 

EC利用者が増えれば必然的に宅配の荷物が増え、現在は運送会社の配達員不足が深刻だ。宅配大手であるヤマト運輸が今後物量を減らしていく展望を示した事は記憶に新しい。

そこに一縷の望みをかけて誕生しつつあるのがドローン宅配である。ドローンを飛ばして配達員の代わりに宅配便を自宅まで届けてくれる画期的なサービスだ。もしそれが実現出来れば配達員を増やすどころか今よりも少ない人数で業務をこなす事が出来るに違いない。

Twitterで話題のフェイク動画

この動画は映像クリエイターの(@zozi009)さんがエイプリルフールのネタとしてツイートしたものだが、かなり精密に作り込まれていて一瞬本物ではないか?とよぎってしまう映像だ。もちろん、Amazonはドローンの宅配に関して様々な実験を進めているが、まさかまだここまでは進歩していないだろう。

しかしながらこの映像を見ればドローンの宅配が今後どういったものになっていくのだろうかというイメージがしやすくなる。ドローンの宅配が一般化した頃にはこんな風にドローンが街中の上空を飛び回っている世界が広がるかもしれない。そうなるのは案外近い将来だったりする可能性もあるのだ。

ドローンレースから見る技術の凄まじさ

もしドローンが上空を舞い、様々な障害物をかいくぐって配達物を届けるとなると今よりもドローンの技術が進歩しなければ難しいと考える人も多いと思う。しかしこの映像を見てもらえれば今のドローンの技術がいかに凄いか体験できるはずだ。

 

これは昨年行われたドローンの世界大会のタイムレース映像である。ドローンにカメラがついており、その映像をプレーヤーが主観で見ながら手持ちのコントローラーで操るのだが、そのスピードとコントロールの性能の高さに驚くはずだ。まるでPS4のレーシングゲームに見えるが全て本物である。

ここまでの技術があれば、いくら街中に障害物があろうと自宅まで荷物を運ぶことなど簡単な事に思える。実際、技術は追いついているだろう。もしかしたら今後運送会社は大量のゲーマーを雇う事になるかもしれない。

ドローン宅配の進捗と今後の展望

ECサイト運営会社や運送会社はドローンによる宅配業務について本格的に取り組み始めている。

ヤマトホールディングスは2018年末に米企業のベルヘリコプターと協業してドローン宅配の2020年代半ばにドローン宅配の実用化を目指している事を発表。Amazonはドローン宅配に2013年から取り組んでいて様々な実験を進めている段階だ。楽天に関してはドローン実験を埼玉県秩父市の浦山ダム周辺でドローンによる宅配の実証実験を実施し、国内初の完全無人による自動宅配の様子を公開するなどドローン宅配には本気だ。

コストの面などまだまだ取り組むべき課題は多いが、本当に街中の上空をドローンが飛び回り配達員の人員が最小限に抑えられれば人手不足問題が一気に解消することになり、その期待は高まっている。導入されれば配達員の配達する物量とドローンが配達する物量の割合が徐々に変化していき最終的にはドローン宅配の割合の方が上回っていくだろう。

各企業で実験段階が続くものの、全てのフェイズが完了する日はそう遠くはないかもしれない。運送会社のサービス全体が大きく変わる転換期に突入しているのだ。

今後も当サイトではドローン宅配について見守っていきたいと思う。

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