クラウドを活用した家計管理ツールを運営している株式会社マネーフォワードが2019年3月1日付で研究開発組織『Money Forward Lab(マネーフォワード ラボ)』を立ち上げた事を発表しました!
このラボでは家計簿アプリなどで利用者から集めた膨大なデータを活用、AI解析をして家計改善やお金の流れを分かりやすく提示するUI/UXの研究等を行います。
それではこの新しい研究開発組織について詳しく見ていきましょう!
目次
研究開発組織『マネーフォワード・ラボ』とは?
マネーフォワードは利用者数国内750万人以上を誇る家計簿アプリをはじめとして、企業向けのクラウドサービスの展開や数多くの事業を手掛けているフィンテック企業です。
個人向け家計簿アプリ『Money Forward ME』はテレビCMでも放映されており、家計簿ソフトの中でも抜群に知名度の高いサービスですね!
2019年3月6日、マネーフォワードは記者会見を行いR&D組織『Money Forward Lab(マネーフォワード ラボ)』の設立した事を発表しました。
所長にはNTTでの研究開発実績があり、Yahoo!JAPAN研究所の立ち上げに携わった北岸郁雄氏が就任しています。設立趣旨として以下のように話します。
当社は創業以来、「お金を前へ。人生をもっと前へ。」をミッションとして、すべての人のお金の課題を解決すべく、データの見える化を通じて、幅広いサービスを提供してきました。しかし、データをテクノロジーの力でさらに利活用することにより、すべてのユーザーへ、より良い価値を提供できると考え、この度Money Forward Labを設立することとなりました。同ラボは、「お金のメカニズムを解き明かすことで、人生に笑顔と驚きを。」をミッションとして、テクノロジーとデータを駆使し、家計・資産・会計の少し先の未来を可視化することで、すべてのユーザーのお金に対する漠然とした不安や課題を解決することを目指します。
Money Forward 公式HPプレスリリースよりhttps://corp.moneyforward.com/news/release/corp/20190306-mf-press/
これまでデータの見える化を行ってきたマネーフォワードですが、今後は未来の可視化にも焦点を当てていく。マネーフォワード ラボはその次のステップへ進むための研究チームだという事ですね。
マネーフォワードが持つビッグデータはすごい
個人向け家計簿アプリ『Money Forward ME』はこれまでの利用者数、750万人以上です。
無料バージョンでも1人10口座まで銀行や残高クレジットカードの利用履歴を連携できるほか、その中には電子マネーやポイントも連携させる事が出来ます。
これだけ多くの他サービスを連携させるとどこで何を買ったか、どういう行動パターンなのか等ユーザーの行動を解析する事も十分可能です。
2012年の企業設立から約7年間、マネーフォワードには膨大なデータの蓄積があります。このビッグデータを基にして、AIの深層学習など最新の技術を活用し未来の家計の改善に役立てようと研究に取り組んでいるわけですね。
『マネーフォワード ラボ』を通してこの家計簿アプリや法人向けのクラウド会計サービスも強化する狙いがあるようです。
お金の流れをわかりやすく提示するUI/UXとは?
今回発表された研究内容の中には金融データ・インタラクション方式の研究テーマの中に「お金の流れをわかりやすく提示するUI/UX」という研究項目があります。
このUI/UXとは簡単に解説するとユーザーインターフェイスとユーザーエクスペリエンスの略で
UI(ユーザーインターフェイス)は「人とデバイスを繋ぐ窓口のようなもの」、UX(ユーザーエクスペリエンス)は「人がモノやサービスに触れて得られる体験や経験」を言います。
この二つの技術はフィンテックにおいてもユーザーを獲得する上では非常に大切な技術です。
そして家計簿アプリのデザインや使い勝手の良さを見ると既にマネーフォワードのUI/UXは優れていると言えるでしょう。
さらに「テクノロジーとデータを駆使し、家計・資産・会計の少し先の未来を可視化すること」をミッションに上げている点を考慮に入れればこの項目はお金の動きをユーザーがアプリやブラウザを通じて見やすくし、さらに資産の未来予想もグラフ化を目指していくための研究ではないかと考えられます。
例えるならば今までのマネーフォワードのサービスは言わば「静止画」のようなもの。それが「動画」のようにお金の動きをさらに分かりやすく、見えやすく進化していく事を目指していくのでしょう。
おわりに
マネーフォワード ラボが設立され同社のサービスはますます使いやすく、分かりやすくなっていくと思います。
私も家計簿アプリ『Money Forward ME』の無料版を長く利用していて、つい先日月額500円のプレミアム会員になりました。
常に全財産や入出金をリアルタイムで見える化したかったのですが銀行、クレジットカードや電子マネーなどを紐づけると無料で連携できる10口座を越えてしまうようになり、ついに制限なしの有料版へ。
金融サービスって自分が思っている以上に多く使っているんですね!
それでも家計の見直しなどが出来ているので月500円分の価値は充分あると思っています。
とにかくマネーフォワードは連携できる口座が多く現在では殆どの金融サービスを紐づける事ができるのではないでしょうか?このままでも使い勝手がいいので満足していますが、さらに成長していく事を考えるとユーザーとしては楽しみですね。
フィンテック企業としての今後の活躍に期待します!
ここまでご覧いただき有難うございます(^^)